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「受け継がれる大切な想い」

上越市板倉区の農家野口裕貴氏

話ながら少し遠くを見つめる。視線の先には自身が守っている田畑がある。滝寺地区の兼業農家生まれ。この地域で育った自分は「成り行き」で農業に道を決めた。と語るのは野口裕貴さん((21)取材当時)。祖父母と母が田畑で父が大工で家を支え、祖父母と母がが守ってきた田畑は自分がやらなきゃならないと早い内から覚悟していた。
昨今の農業事情を考えれば、簡単に人を雇うことはできない。80代の2人と母の力には限界がある。田んぼをやりながら畑とハウスで多品目を栽培しているが、1日でやることが終わらず収穫を諦める事もあるという。葛藤しかないのでは?と、こちらも思わず聞いてしまう程におかれた使命は課題ばかりだ。新潟県農業学校で学び、住み慣れた地域に戻り生きる為だけに知識を活かす。具体的な事業計画をたてている最中の取材だった。「じいちゃんとばあちゃんの田畑は近所の人たちとの繋がりでできているから簡単にやめれないんですよ」終始口数の少ない彼が最後にひと言笑顔で呟いてくれた。